2024年12月号 No.116
文京区小石川2-21-8文京区労協内
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晩秋に一葉さんを忍ぶ
CU東京文京支部晩秋のレクリエーションとして、11月30日(土)14時から、「樋口一葉さんを忍びながらの本郷・菊坂散歩と交流会」を行いました。
絶好のお散歩日和の、おだやかな陽射しの中、本郷三丁目駅に、幅広い「暇人」が集まりました。
本郷・菊坂には、数多くの文豪や著名人が宿や旅館に長期滞在をして、サロンのような場所を利用していました。今も当時の名残を残して、懐かしい木造の建物(3階建)や井戸や急で狭い石の階段が当時を忍ばせています。 坪内逍遥、宮沢賢治、夏目漱石、芥川龍之介、石川啄木、若山牧水、竹久夢二など心躍らせた本郷菊坂です。明暦の大火(振袖火事)の火元の本妙寺もありました。
この日は樋口一葉(本名樋口夏子)さんが生活苦の際に頼った「伊勢屋質店」の公開日で、建物内に入ることができ、当時の生活の風情や資料を見学しました。蔵の中の様子も見られました。一葉さんは貧しくて、着るものにも困りながら、24歳6か月という短い人生のうちに数多くの奇跡の作品群を執筆発表し、女流作家として評価され、愛されました。5,000円札の表紙(現在は津田梅子)にもなり、多くの国民に親しまれた樋口一葉さんを忍ぶことができました。
菊坂通りのところどころに、説明の表示が掲げられていて、参加者は、うなずきながら記憶にとどめ散策しました。戦後の「太陽のない街」の共同印刷の下請けなどの労働者のハモニカ長屋の名残も見てきました。樋口一葉終焉の跡地を最後に感慨深い菊坂散歩を終えました。
終了後に、文京区労協事務所で、お疲れ様の交流会を開きました。前日から作ってある「具だくさんのおでん」、前日に届いた宮城県石巻市の3年物牡蠣約100個を生ガキ、ワイン蒸し、日本酒蒸しなどにして堪能しました。
ユニオンちよだの仲間も参加して、22席の狭い空間に、27名が集まり、「立ち呑み」を含む飲食になりました。4歳のわれらがアイドルの「よっちゃん」による、じゃんけん大会、よっちゃん指揮による童謡の合唱などで大いに盛り上がりました。大吟醸酒やバーボン15年物などもカラになりました。感動して涙する参加者もいました。交流会だけでも、4時間にわたる会になりました。
(写真左/伊勢屋質店外観 上/事務所での交流会)
「機会」ではなく「結果」の平等を!
~伊東弘子さん報告会~
今年10月に、日本国が批准している国連の「女性差別撤廃条約」について、8年ぶり9回目の日本報告審議が「国連女性差別撤廃委員会(CEDAW)」(スイスのジュネーブ)で行われました。その委員会の審議傍聴、ロビー活動に参加した伊東弘子さんより、12月19日18時30分から、文京区労協事務所で、報告会が開かれました。報告会には18名が参加し、写真を見ながら、お話を聞きました。
お話で 印象に強く残ったことは、この条約が目指すものは、「結果の平等」であり、女性差別撤廃条約を批准するために作られた「男女雇用機会均等法」のように、「機会の均等」ではないということ。総括所見では、男女の比率はパリティ(50対50とか対等)と勧告されていて、今まで日本が目指してきた30%もまだ実現されていないことからも、日本は世界基準から大きく遅れています。
また、世論では圧倒的な賛成の中「選択的夫婦別姓」などは、いまだに実現していません。家父長制や差別的ステレオタイプなど社会構造的問題が指摘されています。さらに、女性が緊急的避妊薬を、安く早くアクセスできることや中絶時の配偶者の同意の撤廃など、当たり前のことが遅れていると熱く語られました。とても有意義な価値ある経験をされたと思いました。
みなさんから、たくさんのカンパをいただいたことを、伊東弘子さんも深く感謝していました。
終了後に、伊東弘子さんを囲んで、きりたんぽ鍋やおにぎりをいただきながら交流会も行われ、楽しかったです。
~CU文京の労働相談より~
9月某日、区内にお勤めのOさんより、夏頃より経営者から業務の撤退や退職勧奨めいた言動を受けていること、その際の退職金不支給の可能性や、給料の45%減額、勤務時間の6割短縮などに関する相談を受けました。ご本人からはっきりお断りをしたにもかかわらず、労働条件の変更を強行しようとしたため、団体交渉を申し入れました。すぐに会社側から「強硬的に変更するということは考えていない」との回答が届きました。
~いつものお知らせ~
共済会に加入している方で、怪我や病気等で入院するようなことがありましたら、文京支部に、ご連絡ください。 電話03-3815-1558(書記長/小川まで)
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